AI失業.com

入力・照合・差異確認の手順を整理し、判断が要る箇所を切り分ける

突合と差異調査のうち「自動化できる範囲」と「経理の判断が要る範囲」を切り分け、後者を説明できるようになる。

所要の目安
4.5時間
7手順・分けて進めて構いません
費用
0
新しい契約や有料講座は不要
手元に残るもの
(1)照合ルールを書き出したもの、(2)差異の種類の一覧と気づき方、(3)機械的に拾うための関数、(4)判断が要る差異の調査手順。この4つが手元に残ります。

始める前に

必要なもの

  • 月次で発生する突合作業(銀行明細と帳簿、補助元帳と総勘定元帳など)を担当していること
  • 表計算ソフトが使えること
  • 実データを使う場合、社内の情報取扱規程を確認済みであること

費用の前提

無料の範囲で完結します。表計算ソフトがあれば足ります。会計ソフトの追加契約やBIツールの導入は、この段階では不要です。

機密情報を使わずに試すには

実際の帳簿を使う必要はありません。架空の銀行明細と帳簿データを各30行ほど作り、意図的に5件ほど差異(金額違い・計上漏れ・二重計上・日付ずれ・区分違い)を仕込んでください。差異の種類を自分で作ることが、そのまま切り分けの練習になります。

手順

  1. 1対象の突合を1つ選ぶ

    目安 15

    月次で必ず発生し、件数がある程度まとまっているものを選びます。決算期特有の処理ではなく、毎月やっているものを選んでください。

  2. 2照合のルールを言葉にする

    目安 45

    「何と何を、どの項目で突き合わせているか」を書き出します。金額だけか、日付も見るか、摘要の文字列も見るか。人が目で見て自然にやっていることを、条件として書き切ってください。

  3. 3差異の種類を洗い出す

    目安 45

    過去に出た差異を思い出し、種類ごとに分けます。計上漏れ、二重計上、金額違い、期ずれ、区分違いなど。種類ごとに「どう気づいたか」も書いてください。ここが調査手順の骨格になります。

  4. 4判断が要る差異に印をつける

    目安 30

    洗い出した差異のうち、「照合すれば機械的に分かるもの」と「文脈や会計基準の解釈が要るもの」に分けます。後者が経理として残る仕事です。前者は条件を書けば道具に渡せます。

  5. 5機械的に分かる差異を、関数で拾えるようにする

    目安 60

    表計算の関数で、条件に合う行に印がつくようにします。完璧を目指さず、「これは確実に差異」と言えるものだけを拾ってください。判断が要るものを機械に判定させないことが重要です。

  6. 6仕込んだ差異が全部見つかるか確かめる

    目安 30

    サンプルデータに仕込んだ差異が、すべて検出されるかを確認します。見つからなかったものがあれば、照合ルールに抜けがあります。逆に、差異でないものを差異と判定していないかも見てください。

  7. 7調査手順を1枚にまとめる

    目安 45

    「機械的に拾う差異」と「人が判断する差異」を分けて書き、後者については判断の根拠(どの基準のどの考え方によるか)を添えます。これは引き継ぎ資料にもなり、監査対応の説明材料にもなります。

できたかどうかの確かめ方

  • サンプルに仕込んだ差異が、すべて検出されるか
  • 差異でないものを差異と判定していないか
  • 判断が要る差異について、なぜ人が要るのかを会計基準に触れて説明できるか
  • 手順書を見た別の人が、同じ調査を再現できるか

注意

  • 実際の帳簿データを社外のサービスに入れないでください。演習は架空データで十分です。
  • 機械的な判定を、判断が要る差異にまで広げないでください。誤った自動判定は、見逃しより発見が遅れます。
  • このガイドは監査や税務の判断そのものを扱いません。基準の解釈は必ず有資格者に確認してください。