AIの読み取り結果を検品する手順を作り、誤りを確実に拾う
AIに読み取らせた結果から誤りを見落とさずに拾い、その手順を他の人に渡せる形にできるようになる。
- 所要の目安
- 3.9時間
- 7手順・分けて進めて構いません
- 費用
- 0円
- 新しい契約や有料講座は不要
- 手元に残るもの
- (1)誤りの種類と件数の一覧、(2)計算や照合で誤りを拾う確認ルールと関数、(3)目視で確認する項目のチェックリスト、(4)別の帳票で試したときの見落とし件数。この4つが手元に残ります。
始める前に
必要なもの
- ・表計算ソフト(Excel、Google スプレッドシートなど)が使えること
- ・文字認識ができる道具(スマートフォンの文字認識機能や、画像を読める生成AIの無料枠など)
- ・実際の帳票は使いません。個人情報を含まない架空の帳票で行います
費用の前提
無料の範囲で完結します。手元のスマートフォンと表計算ソフト、生成AIの無料枠があれば足ります。AI-OCRの有料サービスを契約する必要はありません。
機密情報を使わずに試すには
架空の請求書を5枚ほど自分で作ってください。取引先名・日付・品目・数量・単価・金額の6項目があれば演習になります。わざと読み間違えやすい要素(手書きの数字、「1」と「7」、「0」と「O」、桁の多い金額、斜めに撮った写真)を混ぜておくと、誤りの種類を洗い出す練習になります。実在の会社名や個人名は使わないでください。
手順
1正解の表を先に作る
目安 20分作った架空の帳票の内容を、自分で表計算ソフトに正しく入力しておきます。これが答え合わせの基準になります。読み取りの結果を見る前に作ってください。先に結果を見ると、正解がそれに引きずられます。
2AIに読み取らせる
目安 30分帳票を撮影して文字認識の道具で読み取らせ、結果を正解の表と同じ列の並びで別のシートに貼ります。道具が表の形で出せない場合は、生成AIに「この6項目の表にして」と指示して構いません。
3正解と突き合わせて、違う箇所に印をつける
目安 40分表計算の関数で、正解と読み取り結果が一致しないセルに色がつくようにします。目で探すと見落とすので、比較は必ず機械にさせてください。
4誤りを種類ごとに分ける
目安 40分印がついた箇所を、「桁の読み違い」「似た文字の取り違え」「項目のずれ」「読み取れず空欄」「表記ゆれ」などに分けます。種類ごとに件数と、どんな帳票で起きたかを書きます。
5種類ごとに、気づくための確認ルールを決める
目安 45分本番では正解の表がありません。どこを見れば誤りに気づけるかが要ります。「数量×単価が金額と一致しない行」「日付が未来になっている行」「取引先名が一覧に無い行」のように、計算や照合で気づけるルールを書き、関数で印がつくようにします。
6関数で拾えない誤りを、目視の手順にする
目安 30分ルールで拾えない誤り(似た文字の取り違えなど)は、人が見る場所として残ります。どの項目を、どの順番で、何と見比べるかを短いチェックリストにします。
7別の帳票で試して、見落としを数える
目安 30分演習に使っていない架空の帳票を2〜3枚作り、同じ手順で検品します。正解と比べて、ルールとチェックリストで見つけられなかった誤りが何件あったかを数えてください。見落としがあれば、そこが手順の穴です。
できたかどうかの確かめ方
- 正解の表と突き合わせて、すべての誤りに印がついたか
- 別の帳票で試したとき、見落とした誤りが何件だったかを言えるか
- 確認ルールが、誤りでない行まで拾いすぎていないか
- チェックリストを見た別の人が、同じ検品を再現できるか
注意
- ・実際の帳票、とくに個人情報を含むものを社外のサービスに入れないでください。演習は架空の帳票で十分です。
- ・読み取りの精度は、道具・帳票の種類・撮影の状態によって大きく変わります。このガイドは精度がどれだけかを示すものではなく、自分の手元で誤りを数えるための手順です。
- ・確認ルールで拾えなかった行を「正しい」と扱わないでください。ルールは誤りの一部を見つけるためのもので、全部を保証するものではありません。