PayPal Holdings, Inc. は2026年5月5日、2026年第1四半期の決算発表にあわせて、今後2〜3年で従業員の約20%を削減する方針を示した。2025年末時点の従業員数は2万3,800人で、約4,760人にあたる。
エンリケ・ロレス最高経営責任者は2026年3月1日に就任した。7年近くHP Inc. を率いたのち、前任のアレックス・クリス氏のもとでの進捗が十分に速くないと取締役会が判断したことを受けての交代である。
ロレス氏の説明は2本立てになっている。**①重複した組織構造を取り除くこと、②事業全体でAIの統合を加速すること。** 15億ドル以上の粗ベースのランレート削減を目標としている。
AIについては次のように述べた。「AIが可能にする変化は……非常に大きなものになると思う。だからこそ先週、私に直属するグループを作った。機能ごと、プロセスごとに、このAIによる変革を推進する役目を負う」。対象領域としてコーディング、カスタマーサービス、サポート運用、リスク管理などが挙げられている。
**削減は1日で行われる人員整理ではなく、2〜3年かけた組織再編として説明されている。**
**人数はAI失業カウンターに計上していない。** CEOが「重複した組織構造の解消」と「AI統合の加速」を並べて挙げており、そのうちAIに帰属する分の内訳が示されていないため。Visa(約2,600人)やルフトハンザ(約4,000人)と同じ扱いである。
なお約4,760人という人数は、会社が公表した「約20%」と2025年末の従業員数から算出したものである。会社が人数として発表した数値ではない。