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調査・研究AI関係:強い関連信頼度A

情報サービス業の倒産、上半期166件で10年間の最多を更新 東京商工リサーチは生成AI・ノーコードの普及を逆風に挙げる

東京商工リサーチによると、2026年上半期(1〜6月)の情報サービス業の倒産は166件で、前年同期比18.5%増。2017年以降の10年間で最多を更新し、5年連続の増加となった。従業員5人未満が135件(81.3%)、負債1億円未満が147件(88.5%)と小・零細事業者に集中している。同社はノーコード・ローコードツールや生成AIの普及による内製化を逆風として挙げている。

確認できた事実

企業・組織
東京商工リサーチ
国・地域
日本日本
イベント種別
調査・研究
影響人数
非公表不明倒産の件数であって、失われた雇用の人数ではない。従業員5人未満が81.3%を占めるが、各社の従業員数は公表されていない。

東京商工リサーチは2026年7月14日、2026年上半期(1〜6月)の「情報サービス業」の倒産動向を公表した。ソフトウェア開発やホームページ制作などを手掛ける事業者が対象である。

倒産件数は166件で、前年同期比18.5%増。上半期としては2017年以降の10年間で最多を更新し、5年連続の増加となった。

**倒産は小さな事業者に集中している。** 負債額別では1億円未満が147件(同22.5%増)で全体の88.5%を占め、1億円以上は19件(同5.0%減)と逆に減っている。従業員数別では5人未満が135件(同25.0%増)で81.3%。資本金別でも1千万円未満が107件(同21.5%増)だった。地区別では関東が105件(同28.0%増)で63.2%を占める。形態別は破産162件、特別清算3件、会社更生法1件。

**東京商工リサーチは背景としてAIに言及している。** 「開発スピードが早いノーコード、ローコードツールや生成AIの普及で、簡易なコンテンツ制作・開発業務の内製化が進み」、価格競争に頼ってきた小・零細事業者が行き詰まっているという見立てである。技術力や人材確保力が生き残りを左右するとしている。

**この事例は、当データベースがこれまで記録してきたものとは経路が違う。** 収録している事例の多くは「会社は残り、人が減る」形だが、ここで起きているのは**会社ごと無くなる**ことである。従業員が数人の会社が畳まれても、解雇として報じられず、企業名も出てこない。1件ずつの出来事としては見えず、件数の集計にしか現れない。

**影響を先に受けるのは、受託側の小さな事業者かもしれない。** 大企業が生成AIやノーコードで内製化を進めれば、これまで外注していた簡易な制作・開発の発注が減る。当データベースが収録している大企業のAI導入事例の裏側で、名前の出ない事業者が消えている可能性がある。

**人数はAI失業カウンターに計上していない。** これは件数であって、失われた雇用の人数ではない。また倒産の理由として最も多いのは販売不振であり、物価高・人件費上昇・下請け構造による価格転嫁の難しさなど、AIと無関係な要因も大きい。生成AI・ノーコードの影響は東京商工リサーチの見立てであって、個々の倒産について確認されたものではない。

参考として、同社が2025年1月に公表した「情報通信業」(情報サービス業を含むより広い分類)の2024年の倒産は425件で、前年比21.7%増。2013年の450件以来11年ぶりに400件を超えた。このときの記事に生成AIへの言及はなく、理由として最も多いのは販売不振(293件、約7割)だった。

AIとの関係

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判断根拠

東京商工リサーチが「ノーコード、ローコードツールや生成AIの普及で、簡易なコンテンツ制作・開発業務の内製化が進み」小・零細事業者への逆風になっていると、倒産動向の分析として明記している。ただし個々の倒産についてAIが原因だと確認されたものではなく、販売不振や物価高など他の要因も大きい。

信頼度A企業IR・公式発表・政府統計などの一次情報を確認済み。

信頼度の根拠

東京商工リサーチ(調査機関)が公表したデータインサイトの原文を直接確認した。件数・内訳・分析の記述はすべて原文にある。

一次情報の有無:なし(二次情報のみ)

情報ソース(2件)

1つのイベントに複数の情報源を紐付けています。日時は各ソースが公開された日時(JST表示)です。

  1. 調査・研究機関一次情報

    東京商工リサーチ「『情報通信業』の倒産 11年ぶり400件超」

    2024年の「情報通信業」の倒産は425件(前年比21.7%増)で、2013年の450件以来、11年ぶりに400件を超えた。原因別では「販売不振」が293件で最多。
    ソース公開日時
    原文タイムゾーン
    Asia/Tokyo
    言語
    ja

    URL: https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1200895_1527.html(新しいタブで開きます)

  2. 調査・研究機関一次情報

    東京商工リサーチ「2026年上半期の『情報サービス業』倒産 166件 過去10年で最多」

    2026年上半期(1-6月)の「情報サービス業」の倒産は、166件(前年同期比18.5%増)に達し、2017年以降の過去10年間で最多を更新した。/開発スピードが早いノーコード、ローコードツールや生成AIの普及で、簡易なコンテンツ制作・開発業務の内製化が進み/従業員数別は、5人未満が135件(同25.0%増)で、構成比81.3%
    ソース公開日時
    原文タイムゾーン
    Asia/Tokyo
    言語
    ja

    URL: https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1203052_1527.html(新しいタブで開きます)

  • 調査・研究AI関係:強い関連信頼度A

    デザイン業の倒産が14年ぶり高水準 上半期40件で前年の2.7倍 東京商工リサーチは生成AIによる内製化を要因に挙げる

    東京商工リサーチによると、2026年上半期のデザイン業の倒産は40件で前年同期比166.6%増。2012年同期の45件以来14年ぶりに40件を超えた。従業員5人未満が36件(90.0%)を占める。同社は倒産のパターンの一つとして、生成AIの普及でデザイン業務の短時間・低コスト化が進み、顧客が内製化した結果の受注不振を挙げている。

    発表元
    東京商工リサーチ
    日本
    業界
    メディア・広告
    出来事の日付
    2026年8月2日

  • その他AI関係:関連可能性信頼度A

    事務職の有効求人倍率は0.35倍 全体1.01倍・介護3.70倍との差が示すもの

    厚生労働省の一般職業紹介状況(2026年6月分)によると、職業計の有効求人倍率は1.01倍だが、内訳は事務従事者0.35倍、うち一般事務0.28倍、事務用機器操作員0.26倍と低い。一方で介護サービスは3.70倍、建設・採掘4.80倍、保安職業5.85倍。最も低いのは美術家・デザイナー・写真家・映像撮影者の0.15倍だった。

    発表元
    厚生労働省
    日本
    業界
    公的機関・統計
    出来事の日付
    2026年7月31日

  • 調査・研究AI関係:明示信頼度B

    キャリア採用業務で生成AIを利用する企業が28.7% 面接は人が担うとの回答が75.3%

    国内の人事担当者295人への調査で、キャリア採用の業務に生成AIを利用している企業が28.7%に達した一方、今後も人が担うべき業務として「面接・面談」を挙げた回答が75.3%と最も多かった。

    発表元
    学情
    日本
    業界
    公的機関・統計
    出来事の日付
    2026年6月15日

  • 調査・研究AI関係:明示信頼度A

    国内企業の34.5%が生成AIを活用 1万312社への調査、「若手が育たなくなった」との回答も

    帝国データバンクが国内1万312社から回答を得た調査で、生成AIを活用していると答えた企業は34.5%だった。人材面の懸念として「若手が育たなくなった」との回答も現れている。

    発表元
    帝国データバンク
    日本
    業界
    公的機関・統計
    出来事の日付
    2026年5月14日