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クリエイティブ

デザイナーはAIでなくなるのか

Webデザイナー・UIデザイナーを含みます。UI/UX、グラフィック、広告クリエイティブ。生成AIは「案出し」を高速化するが、選ぶ・整える・説明する役割の重要性はむしろ増している。

AI影響の暫定スコア

48/ 100

中程度

生き残るためにやることを見る
デザイナー(イメージ写真)

リスクスコアは参考指標です。編集部が公開情報をもとに手動で設定した暫定値であり、特定の個人の雇用や将来を断定・予測するものではありません。 算定の考え方はデータ定義に記載しています。

この職種で起きていること(5件)

この職種の記録をすべて見る
  • 調査・研究AI関係:強い関連信頼度A

    デザイン業の倒産が14年ぶり高水準 上半期40件で前年の2.7倍 東京商工リサーチは生成AIによる内製化を要因に挙げる

    東京商工リサーチによると、2026年上半期のデザイン業の倒産は40件で前年同期比166.6%増。2012年同期の45件以来14年ぶりに40件を超えた。従業員5人未満が36件(90.0%)を占める。同社は倒産のパターンの一つとして、生成AIの普及でデザイン業務の短時間・低コスト化が進み、顧客が内製化した結果の受注不振を挙げている。

    発表元
    東京商工リサーチ
    日本
    業界
    メディア・広告
    出来事の日付
    2026年8月2日

  • その他AI関係:関連可能性信頼度A

    事務職の有効求人倍率は0.35倍 全体1.01倍・介護3.70倍との差が示すもの

    厚生労働省の一般職業紹介状況(2026年6月分)によると、職業計の有効求人倍率は1.01倍だが、内訳は事務従事者0.35倍、うち一般事務0.28倍、事務用機器操作員0.26倍と低い。一方で介護サービスは3.70倍、建設・採掘4.80倍、保安職業5.85倍。最も低いのは美術家・デザイナー・写真家・映像撮影者の0.15倍だった。

    発表元
    厚生労働省
    日本
    業界
    公的機関・統計
    出来事の日付
    2026年7月31日

  • 調査・研究AI関係:強い関連信頼度A

    情報サービス業の倒産、上半期166件で10年間の最多を更新 東京商工リサーチは生成AI・ノーコードの普及を逆風に挙げる

    東京商工リサーチによると、2026年上半期(1〜6月)の情報サービス業の倒産は166件で、前年同期比18.5%増。2017年以降の10年間で最多を更新し、5年連続の増加となった。従業員5人未満が135件(81.3%)、負債1億円未満が147件(88.5%)と小・零細事業者に集中している。同社はノーコード・ローコードツールや生成AIの普及による内製化を逆風として挙げている。

    発表元
    東京商工リサーチ
    日本
    業界
    IT・ソフトウェア
    出来事の日付
    2026年7月14日

  • 解雇・人員削減AI関係:強い関連信頼度B

    Coinbase、従業員の14%(約700人)を削減 CEOは「下降市場」とAIの両方を理由に挙げる

    暗号資産取引所の Coinbase が、従業員の約14%にあたる約700人を削減した。ブライアン・アームストロングCEOは「いま下降市場にあり、コスト構造を今すぐ調整する必要がある」と述べたうえで、AIを仕事のあらゆる面で活用する必要があるとし、エンジニア・デザイナー・プロダクトマネージャーの職務を統合した「ワンパーソンチーム」を試すとしている。

    発表元
    Coinbase Global, Inc.
    アメリカ
    業界
    金融・保険
    出来事の日付
    2026年5月5日

  • リスキリング施策AI関係:明示信頼度B

    サイバーエージェント、既存業務の約6割削減を目標に 6,200人が生成AIのリスキリングを受講

    サイバーエージェントが社内に設けたAIオペレーション室で、既存業務の約60%を削減する目標を掲げた。あわせて全社員向けの生成AIリスキリングを実施し、約6,200人が受講している。広告運用の完全自律化も目指す。

    発表元
    サイバーエージェント
    日本
    業界
    メディア・広告
    出来事の日付
    2026年1月

代替されやすい業務

  • バナーのサイズ違い展開
  • 写真の切り抜き・レタッチ
  • ラフ案・モックアップの量産
  • 既存トンマナに沿った素材制作

代替されにくい業務

  • 課題定義と情報設計
  • ブランドガイドラインの策定と運用
  • ユーザー調査と検証
  • 関係者への意図の説明と合意形成

生き残るためにやること

最初に取り組むこと

置き換わりやすい業務を1つ選び、いまの手順を書き出す

バナーのサイズ違い展開、写真の切り抜き・レタッチ、ラフ案・モックアップの量産のうち、自分がいちばん時間を使っているものを1つ選びます。手順を書き出して、判断が入らない部分に印を付けると、AIや道具に任せられる候補が見えてきます。

比重を移す先

課題定義と情報設計、ブランドガイドラインの策定と運用、ユーザー調査と検証、関係者への意図の説明と合意形成は置き換わりにくい業務です。担当を増やせる機会がないか確かめてください。足すスキルとして、デザインシステム設計、UXリサーチ・ユーザビリティ評価、生成AIを組み込んだ制作パイプライン、アクセシビリティ(WCAG)対応を挙げています。

講座を受けるなら、教育訓練給付制度(厚生労働省)(外部サイト)で受講費用の一部が支給される場合があります(要件あり・確認日 2026-08-15)。 どの行動も、仕事を失わないことを約束するものではありません。

この仕事はどう変わってきたか編集部の見立て

この節は出典つきの記録ではありません。 公開情報と当データベースの記録をふまえて編集部が書いた読み物で、とくに「この先」は 起きていないことについての見立てです。出典のある数字はこの職種で起きていること見えない失業にあります。

  1. これまでAIが実用段階に入る前

    レイアウト、配色、UIの設計。手を動かせることと、意図を説明できることの両方が求められた。

  2. いま足元で起きていること

    案出しと素材作成の速度が上がり、比較検討にかかる時間が落ちている。当データベースの指標では、デザイナー等の有効求人倍率が全職種で最も低い0.15倍にある。

  3. この先起きていないことについての見立て

    見た目を作る作業の単価は下がるだろう。要件を引き出す、制約のなかで判断する、成果に責任を持つといった上流側へ寄るほど残りやすいとみられる。

スコアの根拠

画像生成AIによりビジュアル制作の下流工程が大幅に短縮された。一方で要件定義・情報設計・ブランド一貫性の担保は人の役割として残る。

内訳(合計48点)

  • 定型業務の比率20

    バリエーション展開・リサイズの自動化。

  • 置き換え事例の多さ14

    制作会社・代理店の体制見直し事例。

  • 対人・現場依存度の低さ12

    制作はリモート完結が可能。

  • 判断の自動化しやすさ2

    案出しは自動化できるが、意匠の最終判断とブランド責任は人が担う。

デザイナーとAIについて、よくある質問

デザイナーの仕事はAIでなくなりますか?
なくなるとは考えていません。編集部のAI影響スコアは48/100(中程度)で、これは職種の消滅確率ではなく「業務の一部がAIに置き換わりやすいか」を表します。バナーのサイズ違い展開のような部分は置き換わりやすい一方、課題定義と情報設計は残ります。
デザイナーのどの業務がAIに置き換わりやすいですか?
バナーのサイズ違い展開、写真の切り抜き・レタッチ、ラフ案・モックアップの量産、既存トンマナに沿った素材制作です。いずれも入力と出力が決まっていて、成果物の良し悪しを機械が判定しやすい業務です。
デザイナーがAIに残されにくいのはどの部分ですか?
課題定義と情報設計、ブランドガイドラインの策定と運用、ユーザー調査と検証、関係者への意図の説明と合意形成です。相手や現場の状況によって正解が変わり、責任の所在が人に残る業務ほど置き換えが進みにくくなります。
デザイナーはいま何を学べばいいですか?
デザインシステム設計、UXリサーチ・ユーザビリティ評価、生成AIを組み込んだ制作パイプライン、アクセシビリティ(WCAG)対応を挙げています。求人動向としては、「手を動かすだけ」の外注需要は縮小。設計・検証まで担えるデザイナーは引き続き不足している。

答えはこのページに載せている編集部の評価と求人動向をまとめ直したものです。 スコアの決め方はデータの定義に書いています。